仕事に追われる日々はシンプルに、ダーリンやぼうずと過ごす週末は大切に。ささやかな身の丈のお楽しみです。プロフィールはネームカードを。週末・祝祭日を中心に不定期更新、主にモブログリアルタイム投稿です。
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ハラダのジャンプを見に行った
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 3月25日、札幌は円山の奥の方にある、「大倉山ジャンプ競技場」に行って来ました。今回のお話は、ジャンプ競技の話が出てきますが、ワタクシ、基本的にそちら方面は素人ですので、ちょっと間違った表現があるかもしれませんが、まあ、大目に見てください。





 スキーのジャンプ競技、世間一般にはどのような形で認識されているんでしょうね。1964年生まれの私は、でも1月に生まれたばっかりに、東京五輪の開会式に感動した親父に「聖」の字のつく名前をつけられることもなく、また特別な身体能力に恵まれたわけでもないので、平穏無事に暮らしてきました。
 それでも、1972年の札幌オリンピックのときは多少お祭り騒ぎで、日本勢が日の丸飛行隊と呼ばれて大活躍したジャンプ競技は、親父と一緒にチラシのウラに表を作って何やら記入しながら、テレビで観戦していたのを鮮やかに覚えております。

 月日は流れて12年前。縁あって30年間暮らした田舎を出て札幌に居を移すことになり、せっかく札幌で暮らすなら…とやってみたいことをあれこれ考えまして、その中のひとつが、「ナマでジャンプの競技を見る」だったのです。
 でもね、いざとなると、なかなか腰が上がらないものです。だって、寒いんだもの。まあ、仕事もずーーーーっと忙しかったので、それを理由にうだうだやっていた先日、大倉山でシーズンファイナルのナイタージャンプ大会があり、それにハラダも出場すると新聞で見つけまして。土曜の夜だから、多分スケジュール的に問題はなく、あとは同行者の確保ですね。ダーリンに打診したところ、めでたく賛同を得られましたので、今回の運びとなったのでした。

a0037360_20385184.jpg さて。慣れないことをするには、まず準備が必要です。戸外の、大げさに言えば山岳地帯でしかも深夜にかけて、長時間過ごさなくてはいけないのですから、防寒対策は必須です。上は、コーデュロイのシャツの上に厚手のセーター、下はスパッツの上に足首まである綿の股引と、靴下は普通のの上にもこもこの分厚いのを重ね履きしてから、いつものチノパンを。その上に、ライナーがついていて一番温かいコートを着ます。ジャンプを見に行くことがわかっていたので、まだクリーニングに出さないでおきました。

 その他に持ち物としては、どこかに座るとき用のシートとタオル、栄養補給用のビスケットとチョコとキャンディー、ポットにお湯とカップとティーバッグも入れました。そうそう、使い捨てカイロと、デジカメの電池の予備も。多分寒いので、すぐ電池はだめになるはずだし、用心に越したことありません。あと、万歩計もつけました。

 今回の競技が行われる「大倉山ジャンプ競技場」の最寄駅は、地下鉄東西線の「円山公園」駅で、そこからは路線バスですぐ近くまで行けますが、今日のように大きな競技会がある日は、地下鉄駅から入り口まで直通の臨時バスが出ます。値段は路線バスと同じ200円、これを利用しました。

a0037360_20392387.jpg 着いたのは午後5時30分くらいで、気温はプラスの3度、思ったより寒くないです、まだ。まずは入場料1000円を払って、中に入ります。

a0037360_20395034.jpg 目の前に大きくシャンツェ(ジャンプ台)が見え、向かって右手にスポーツミュージアムやクリスタルハウスなどの建物がいくつか。まずトイレを確認がてら入ってみると、その中からでも競技を見ることができます。

a0037360_20403057.jpg 他にも、ちょっとした物が食べられる場所や、こんな臨時の休憩所もあるので、いよいよ寒くて消耗したとき避難する場所には困らないようです。万一のことを考え、階段のようなところでも座れるようにと、座布団代わりのシートも持っていったのですが、全然使いませんでした。


a0037360_20405711.jpg 行ってから気がついたのですが、前日の24日に、同じ札幌市内だけどこことは違う宮の森ジャンプ場で行われるはずだった、ノーマルヒルのシーズンファイナル「伊藤杯宮の森ナイタージャンプ大会」が、悪天候のため順延となり、今日のこの日の、まさに私たちが到着したときにやっていたのでした。てっきり試技だと思っていたら、思いっきり本番で、しかも普通は2回飛ぶところを一発勝負に切り替えてやっていたのだそうです。おかげで、ハラダのジャンプを都合4回も見ることができました。

 ジャンプ会場に行ったのはなにぶん初めてなので、他もそうなのかどうかわかりませんが、選手紹介の男性アナウンスがちょっとDJっぽくてノリノリです。宮の森の方の優勝者は、スキー複合でトリノにも行った、土屋ホームの高橋大斗選手。そして、ハラダと同じく今季限りで引退する、ミズノの宮平秀治選手が2位でした。

a0037360_20413466.jpg なんてのを眺めながら、もう少し上の方に行ってみようと移動…し始めてすぐに後悔。みなさん、ジャンプ競技の観戦とは、すなわち冬山ハイキングです。普段余り体を動かしていない人は、軽く準備運動をした方がいいです。私、今これを書きながら、体中が痛いです。こりゃ、後でクルなと思いながらとりあえず登り、まずは真ん中あたりの、ちょうど100mくらいのランディングバーンあたりに来ました。

a0037360_20415743.jpg 向かって右側の笹のラインが、100m地点です。スゴイ傾斜だけど、これ、別にカメラを傾けてるわけじゃないんですよ。こんなところに降りてくるんですよ選手の皆さんは。そして、もっとなめらかなのかと思ったら、こんなにでこぼこ作ってあるんですね。

 向こう側にはリフトもあって、時々選手が登っていくのが見えます。ここ大倉山は、1年を通じ競技をやっていない時は一般に開放しているので、あのてっぺんまで上がることも可能です。夏になったら、行ってみようと思います。
a0037360_20422827.jpg なんて言ってるうちにノーマルヒルが終わり、テストジャンパーが飛んできます…っと、あー転倒しました! 怖えー、でも何ともないみたい。まあ、みなさん転ぶことには慣れているんでしょう。ちょっと乱れてしまったランディングバーンを、係員の方が整備しています…って、使ってるのは普通にその辺で売ってる雪かきじゃないですか。そんなもんなんですね。


a0037360_20425618.jpg ラージヒルで飛ぶ選手は90人。今のうちにもう少し上まで移動してみることにします。

a0037360_2043586.jpg で、登り始めてまたしても後悔。これは冬山登山ですよ。全身ガクガクになりながら、イヤせっかく来たんだしと、ゼイゼイいいつつ登りましたよ。観客が登れる一番上まで!

a0037360_2044267.jpg はい、この辺です。

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 上から見たら、こんな感じ。この日は実に天気が良くて、風もそんなに強くなくて、夜景が物凄く奇麗…。「これを見ただけでも、上まで登った価値があるね」とは、ちょっぴり高所恐怖症の気があって、柵の近くで下を見ると足の裏がジワジワするダーリンの談。夜景の中ほどに、線のようになって見えるのが大通公園で、その中央にぴょっとしてるのが、テレビ塔です。誰かは忘れましたが、ジャンプの選手が、「大倉山は札幌の街に向かって飛ぶのでとても気持ちがいい」と話していたのを思い出しました。

a0037360_20451221.jpg そして、キワキワに寄ってみたのがこの写真。私は、高いところが大好きなので、ワクワクです。


 この大会名、正確には「第7回伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会」というそうで、今シーズン最後の、ジャンプの公式戦です。なので、各選手が飛ぶ前に、各選手から寄せられたメッセージというのが、先に触れたDJ調のアナウンス氏によって読み上げられるんです。全体に、両親や会社、町などの支援してもらっている人たちへのお礼の言葉が多かったですが、今日の大会を最後に引退するハラダ他5人の選手に触れたコメントも、多かったです。
 ちなみにハラダのコメントは長く、感謝とお礼の言葉の後に、「何度も挑戦してとうとう攻略できなかった大倉山に挑んでやる!」みたいなものでした。1本目は83mの失敗ジャンプながら、上位30名に入り決勝進出を決めます。

 ここにいると、当たり前ですが飛んでいく選手が実に良く見えます。踏み切る瞬間だけは見えないのですが、スタートをするところもチラッと見えるし、踏み切り後に飛び出していくところから、ランディングバーンに着地してブレーキングトラックを滑って行くまでが、全部見えます。
 そしてもうひとつが、音ですね。選手が飛んでいくときに、体なのか板なのかはわかりませんが、ゴーっていうような風を切る音がするんです。でも、音が大きい選手よりも、むしろ音が聞こえない選手の方が、遠くまで飛んでいたような気がしますね。これは、上手く風に乗っているからなんでしょうか、わからないですけど。
a0037360_20453597.jpg という写真なんですけど、今回は、現場の環境が全く想像つかなかったので、もっとちゃんとしたカメラも、望遠レンズも三脚も持ってるんですけど、とりあえず雰囲気がわかればいいやー、と小さなポケットタイプのデジカメしか持っていかなかったので、案の定選手が撮れません。がんばったんですけど、こんなもんです。ちなみに4は、携帯で撮ってみました。もう、誰が誰やら、てゆーか、これって人? みたいな。


a0037360_20455966.jpg ランディングバーンの両脇は、階段状になっていて、距離の書かれた札が刺さり、ある程度の間隔で役員の方が立っています。みんな、寒いだろうなーと思ったら、あちこちに暖房が置いてありました。穴をあけた一斗缶で火をたいているように見えたんですけど、もっとちゃんとしたものだったかもしれません。

a0037360_20462175.jpg 1本目のジャンプが終わり、2本目まで少し休憩時間になったので、紅茶とチョコで暖を取ることに。厚着が効いていてしばらくは平気だったんですが、ここまで上がってきてしばらくじっとしていると、やはりジワジワ冷えてきます。加えて、少しずつ風も出てきたので、カイロを腰や背中やすねに貼ってしのいで居ましたが、そろそろ限界です。下まで降りれば温かいそばとかコーヒーとかいろんなものがあるんですが、また上がってくるのは大変だし。念のために、と持ってきて大正解、2人とも生き返りました。

a0037360_20464077.jpg ちなみに隣の人は、こんな防寒対策を…。これもいいなー、いくら飲んでも酔わなそうだけど。


 1本目のスタートは32番ゲート93mからでしたが、2本目は36番ゲート95m地点からスタートです。さて、始まりました。
a0037360_2047426.jpg そしてこれがハラダの2本目、111mが出ました。

a0037360_20481429.jpg ブレーキングトラックには、笹の葉で書かれた「ごくろうさん」の文字。その左を、現役最後のジャンプを終えたハラダが通り、それを小旗を振ったり太鼓をたたいたりの観客が迎えます。さすがにこの日は、TV生中継を始め各社の報道も多く、一般観客も4千人居たそうです。場所が広いので、そんなに居るように感じませんでしたが。


a0037360_20484072.jpg 現場で楽しむジャンプ、それは人それぞれで、私たちのように一番上まで上がってきて、かぶりつき気分を味わう人たちもいれば…。

a0037360_20490100.jpg 下の方に居た家族連れは、屋外にしつらえられたTVの巨大画面とランディングバーンの両方が見える、ちょっと高い場所にキャンプで使う折りたたみ椅子のようなものを並べ、子供たちはそのへんのスロープでお尻で滑って遊び、一家団欒をしていました。


a0037360_20492875.jpg この日の優勝は、トリノにも行った土屋ホームの伊東大貴選手。順位確定直後のインタビューで「お父さん、お母さん、社長、僕がんばりました」みたいなことを言ってました。いい人ですね。


 その後で、シーズンファイナルのこの大会恒例であるという、今季限りで引退する選手たち5人によるラストジャンプがありました。先発の3人は、大倉山で一番上にあるという、ふだんは使わない98mの42番ゲートから、宮平選手と原田選手は36番ゲートから飛びます。
a0037360_2050128.jpg そしてこれが、ハラダの最後のジャンプ。112mが出ました。


a0037360_20503748.jpg その後、表彰式の準備です。昨日のノーマルヒルが今日になった関係で、表彰式も2つ分。その後で5人の選手の引退式もあるとのこと。表彰台やテーブルなどの機材を載せた巨大なそりが、ブレーキングトラックを横切っていきます。何だかんだ言って、これが一番便利ですもんね。

a0037360_2051039.jpg ちょっと横を見ると、こんなカッチョイイはたらく車が。でも、踏まれたら痛そうです。


 表彰式2つが、超マキで始まります。「選手は大至急集合してくださーい」なんて言われてもなかなか揃わず、てか、ノーマルヒルで準優勝の宮平選手は飛んですぐだからなかなか出てこれないだろうし。でも、中学生から37歳までが同じ環境で飛ぶ、そう考えたらスゴイですよね。

a0037360_20512438.jpg 表彰式が終わってから、これもシーズンファイナルのこの大会恒例の、引退する選手の引退セレモニーです。一人一人に花束贈呈と、インタビューがありました。感極まって声の詰まる選手もあり、インタビュアーの女性アナウンサーも終始涙声です。

 そしてハラダの番。「最後まで笑顔で飛びたかったので涙は見せません。(引退に関して)悔いはありません! (後ろに並ぶ選手たちを振りかえり)これからは君たちががんばってくれ!」というようなことを言っていました。
 その後で最後に、これも恒例の男性アナウンス氏による最後のコールが一人ずつあります。「90番ー 雪印ー 原田雅彦ー ニッポン」。プロレスでも、テンカウントゴングのあとでリングアナウンサーによるラストコールがありますよね、そんな感じです。この人は、もうこの名前で呼ばれることはないんだなーと思うと、こみ上げるものがありましたね。カメラを持っている間は平気でしたが、思い出しながら書いている今はもうヤバイです。
 凄く素敵だなーって思いましたが、こういう引退セレモニーをやっている競技って、どのくらいあるんでしょうね。今回ハラダが引退するから、ではなく、毎年やっているようです。町ぐるみでジャンプ環境を整え支援している下川町という存在もスゴイと思うし、ジャンプという世界は、なんだかいいなぁ、と。

 そう言えばハラダは引退式で、観客や支援者に向かって「こんなすばらしい後輩がいるから思い残すことはありません。これからは、日本ジャンプ界のために、皆さんが、大きな向かい風を送ってください!!」と言ってました。
 そう、普通こういうときは「追い風」って言いますよね。でも、ジャンプの場合は追い風じゃダメ、向かい風じゃないと飛距離が出ないんです。

★★★★★ 寒かったー、でも感動しました。

 天気も良くて、ナマの迫力も楽しめた1日でした、とはダーリンのコメント。
 今回、生まれて初めてナマでジャンプを見て、この人たちは、神様に飛ぶことを許された、選ばれた人たちだったんだなぁと思いました。そしてその神様に、時々そっぽを向かれたりしながらも長い間第一線で輝きつづけてきた、原田雅彦という一人の男の最後の瞬間に立ち会うことができて、本当に良かったです。

MANPOカウント→ダーリン7300、cue6500

別ブログ「楽しいことだけ書く日記」で、アマチュアスポーツを応援したいという記事も書いていますのでよろしかったら。
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by simplelife-recipe | 2006-03-26 21:06 | たのしい
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